奈良ブロックにおける公開ミサの中止について
♰主の平和
現在、日本全国で新型コロナウイルス(Covid-19)による感染が急拡大しています。第五波と呼ばれる感染状況の中で、デルタ株と呼ばれる変異株が広がり、関西各県や奈良県でも新規感染者数の過去最多を更新しています。また、医療状況もひっ迫が進み、奈良県の新型コロナ対応病床使用率も60%を超える状況です。このような状況は当面続くことが予想されています。
そのような状況を踏まえ、被昇天の祭日から奈良ブロックにおける公開ミサを中止することにいたしました。せめて被昇天のミサまで、とも考えていたのですが、感染の拡大が続く一方、お盆を控えて人の流れが増える可能性があることから、信徒のみなさんの安全を第一に考えて決断いたしました。
被昇天の祭日のミサを心待ちにしてくださっていたみなさまには申し訳ありませんが、「いのちを守る」ことを優先するために苦渋の決断をいたしました。ほんとうに残念ではありますが、どうぞご理解ください。
なお、引き続き主日・祭日のミサの義務は免除されております。ミサのYouTube配信、聖書と典礼の配布、主日の福音の説教のプリントなど、みなさまの信仰生活の助けとなるものも用意させていただきます。奈良ブロックのホームページからダウンロードできますのでどうぞご覧ください。他教区や他ブロックで配信されているものもぜひご利用ください。
また、教会に行けなくてさみしい思いをしておられる方にはぜひ手紙や電話、メールなどを活用し、つながりを深めてください。教会や司牧者にできることがあれば遠慮なくご相談ください。
新型コロナウイルスは、「ともに集う」という人類が、そして教会が大切にしてきたことの実行を困難にしてしまいました。しかし、いかにウイルスの感染力が強くとも、人と人、神と人との絆を断ち切ることはできません。わたしたちは信仰・希望・愛をもってそれらの絆をさらに深め、現在の困難な状況をともに乗り越えていきましょう。
司祭は常にブロックのみなさんのことを思いながらミサを捧げています。みなさんの心と体の健康を心よりお祈り申し上げます。
2021年8月12日
奈良ブロックモデラトール 柳本昭
司牧チーム一同